Monday, 19 October 2009

関係

抱き上げると
まずはおとなしく手に収まる
そしてゆっくりと辺りを見回す
私には見えない何かに視線を止め
にゃあと鳴いて
音も立てず
ふわりと腕から飛び降りる

猫は外から帰ってくると
私のほうにまっすぐやってくる
ハローハローと
何度も甘い声で鳴き
ハローと返事をすると
もう別のソファーに座り
毛づくろいをはじめている

何かの温度を感じたくて
柔らかい首に下をなでる

あなただって
まんざら私のことが嫌いでもないのでしょ

猫は私を見る
目を細くして
のどをごろごろ鳴らす

しばらくすると私は飽きて
席を立つ
すると猫は
やっと行ったかというように伸びをして
また丸くなって眠る

No comments:

Post a Comment